サイディング工事の職人を目指すなら、施工方法や、張り方について詳しく知っておくと良いですよね。
サイディング工事には横張りと縦張りの2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
この記事ではサイディング工事の内容やサイディングボードの縦張りと横張りの違いについて詳しくお伝えします。
そもそもサイディング工事とは
サイディングボードは、工場生産ゆえに高品質で均一化された性能とデザインの多様性が特徴で、多くの住宅に使われています。
建物の骨格に合わせてサイディングボードを加工して張り付け、張り付けたサイディングボードをシーリング材でつないでいく工事のことをサイディング工事というのです。
サイディング工事ではメンテナンスの工事と壁材を新しく取り換える工事があり、ひび割れや塗装の剥がれといった劣化症状が見られたら、メンテナンスをする必要があります。
また、劣化が進行している場合には新しくサイディングボードを張り替える工事をしなければなりません。
新しく張り替える工事には、既存の外壁の上から張る重ね張り工事と、サイディングを張り替えてしまう張り替え工事があり、予算や劣化の具合に応じて変わっていきます。
サイディングボードには縦張りと横張りがあり、それぞれ違いがあるので一緒にみていきましょう。
横張りの特徴について
横張りの特徴をいくつかまとめました。
通気が機能しやすい
横張りサイディングを貼るには、下地にあたる胴縁は縦方向へ取り付けなければ張れません。
空気は温まると上昇することから、下から上へと移動して排気されます。
一方、雨水が入り込んだ場合は上から下へと流れて排出されます。
縦胴縁であればスムーズに空気と水が移動し、流れが遮られません。
つまり通気が機能しやすい構造になっているのです。
デザインの種類が多い
横張りサイディングは、人気な施工方法だけに種類もたくさんあります。
大手サイディングメーカーのカタログを見ても、ほとんどが横張り用で、特に窯業サイディングでは9割以上が横張りサイディングの商品です。
好みのデザインやカラーを選べるのは、横張りを選ぶメリットです。
デザインやカラーなどが豊富で、好みのものが見つけやすいでしょう。
継ぎ目が多い
サイディング本体を横方向に張り重ねていくため、継ぎ目は縦方向に通ります。
ほとんどのケースにおいて、縦張りに比べて横張りは継ぎ目が多くなります。
継ぎ目が原因の不具合やシーリングの打替え費用など、継ぎ目のメンテナンスが必要になるので覚えておきましょう。
縦張りの特徴について
縦張りの特徴をいくつかまとめました。
外壁に雨が溜まりくく、水はけが良い
縦張りサイディングは横方向に外壁のつなぎ目ができないので、雨が降っても水が溜まりにくくなっています。
もしつなぎ目に雨が入っても下に向かって流れてくれるため、縦張りは雨漏りが起きにくい構造といえるでしょう。
もちろん横張りサイディングでも雨漏りの心配はありませんが、縦張りサイディングの方が水のトラブルに関しては安心といえます。
デザインがシンプル
縦張りのサイディングは、デザインがシンプルな商品が多いです。
縦張り用のサイディングは金属系に少し見られる程度で、横張り用の一部が縦横兼用となっているものがほとんどです。
工場の外壁のような味気がない雰囲気になってしまう可能性もあるので、玄関ドアは木製にしたり、2色使いをしたりなど工夫をすることが多いです。
継ぎ目が少ない
縦張りサイディングの継ぎ目は横方向に通ります。
そのため、必要なシーリング量やキャップ量が横張りサイディングに比べてかなり少なくなるのです。
不具合やメンテナンスの機会を減らすことができるという特徴もあります。
縦張りと横張りを選ぶ基準
縦張りと横張りを選ぶ基準をまとめました。
見た目を重視
サイディングは、横張りにするか縦張りにするかによって、与える印象が異なります。
スマートな外観を目指すなら縦張りを選ぶのがおすすめです。
ただし縦張りできるサイディングは金属系中心に限られ、それほどバリエーションはありません。
一方、日本でもっとも多く採用される窯業系サイディングは横張りがほとんどで、色やデザインが豊富です。
豊富な種類のなかから好みの見た目のサイディングを選びたいなら、横張りを選ぶといいでしょう。
施工費用を重視
施工費用を抑えることを重視するなら、横張りがおすすめです。
サイディングは横張りするほうが職人の数や施工にかかる手間が少なくて済むため、縦張りするより施工費用が安い傾向があるためです。
ただし業者によっては、横張りと縦張り施工費に差をつけていない場合もあるので、見積もりを依頼するときに確認しましょう。
メンテナンスコストを重視
メンテナンスコストを重視するなら、縦張りを選びましょう。
横張りは縦張りよりもシーリングを使用する箇所が多くなるのが特徴ですが、シーリング材は耐用年数が5〜10年と短いため、頻繁なメンテナンスが必要になります。
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今回はサイディングの縦張りと横張りについて、違いをわかりやすく詳しく解説しました。
これからサイディング工事の仕事を始めようと興味を持っている人も、施工方法の違いを理解しておくことは重要です。
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最初は覚えることが多いかもしれませんが、経験やスキルを身につければ、サイディング工事は稼げる仕事といえるでしょう。
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